高齢者や障がいのある方の生活を支える介護職は、大変重要な役目を担っています。ただ、心身ともにハードな労働環境が問題視されているのも事実です。実際、介護職は離職率の高い職種としても知られています。より長く、安心して働き続けられる職場を見つけるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
今回は、働きやすい介護施設を見極めるためのポイントをいくつかご紹介します。求人情報やホームページだけでは分からない職場の雰囲気は、実際に施設に見学に行くことで感じ取ることができます。見学の際は、施設内の清潔さや、スタッフの対応、利用者の方々の様子などをチェックしてみましょう。スタッフが笑顔で働いているか、利用者の方々と積極的にコミュニケーションを取っているかなど、雰囲気の良い介護施設は、働きやすい職場である可能性が高いです。
また、介護施設の人員配置状況も確認しておきましょう。十分な人員が配置されていれば、一人ひとりの負担が軽減されるため、残業も少ない傾向にあります。人員配置基準は、介護施設の種類によって異なりますが、厚生労働省が定める基準をきちんと満たしているかを確認しましょう。
そして、離職率も働きやすさを判断する上で重要な指標となります。離職率が高い介護施設は、労働環境に問題がある可能性が高いため、注意が必要です。ハローワークの求人票には記載欄があるため、チェックしておくと良いでしょう。そのほかの方法として、施設の公式サイトを調べたり、面接で質問したりするやり方があります。ただ、面接で直接聞くのはストレートすぎるため、「在籍されているスタッフの平均的な勤続年数をお聞きしても良いですか」等の形で質問するのがベターです。